TRADOSは「訳文の使い回し」ができるソフトです。
進行中の翻訳についてはTranslator’sWorkbenchの紹介で触れましたが、
ここでは既存の翻訳を使い回す機能、WinAlignを紹介します。
WinAlignは原文と訳文を整合するソフトです、と言うと「???」かと思います。
何をどうすることができるのかと言うと、
原文と訳文を同じ画面に読み込んで紐付け作業を半自動で行い、
そこから翻訳メモリを作成することができるのです。
例えば中国語の文書「C01.rtf」と英語の文書「E01.rtf」があるとします。
「C01.rtf」が原文、「E01.rtf」が訳文です。
WinAlignを立ち上げたら、まずは読み込むファイルの言語を指定します。
次に対になる原文と訳文を読み込みます。
「整合」機能を使うと読み込んだ文書が左右に表示され紐付けできるようになります。
基本的に文と文が一対一対応する形で点線が引かれています。
ときどき間違っていたり、表現上それでは困る場合があるので訂正します(詳しくは後述)。
紐付けが確定できたら翻訳メモリ形式で書き出せばできあがり。
Translator’sWorkbenchで使えるようになります。